13日目-静かな町ニナナ

本日はニナナまで、40キロ弱の走行なので無料のコーヒーを頂いてからのんびり出発だ。

キャンプ場を出て最初のカーブの後、しばらく森の中をまっすぐ進む。

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まだカメラ曇ってるけど。しばらく走って振り返る。5キロくらい直進だった。

中間くらいに小さい空港があり、開けたエリアが続く。レストエリアで昼休憩をしていると、車でやって来た男性に声を掛けられた。タイ人だそうだ。
どこから来たの?とか、定番の会話の後、隣のベンチで彼も昼食を食べ始めた。うん、景色のいい所で食べるご飯は美味しいからね。

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ニナナ前に300マイル地点があった。


ニナナの町、事前に地図を見ていた時は久しぶりにアベニューがある!なんてテンション上がっていたのだが着いてみるとなかなか、田舎と言うか寂れたと言うか…
ガソリンスタンドはそこそこ大きいし、キャンプ場も立派なのだけど。日曜だから、と言うのもちょっと違うな。

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キャンプ場。テーブルがカラフルなのは初めてかも。

テントに荷物を置いて少し町を散策してみると、FOR SALEの看板が立った家が多い気がする。
図書館だけは新しい感じの建物だった。こちらは日曜日なので閉まっていたが。

ゴールドラッシュ絡みで一応歴史のある土地のようだが、町としてはなんだか心配になるくらい寂れた感じが漂っていた。子供もいるし、学校もあったんだけども。

軽く歩き回って、結局ガソリンスタンドしか開いていないようなので、食料を買うため再度訪ねる。


肉や野菜はやっぱりないので、お菓子やら携行食と飲み物を補充。

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スタンドにはだいたいカフェがある。一杯1ドルちょっと。

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見慣れないお菓子も食べてみる。

12日目-観光地から再び森へ

デナリ州立公園キャンプ場からフェアバンクスの前の町、ニナナを目指す。
が、今日は公園とニナナの中間ぐらい、Tatlanicaのキャンプ場まで行こう。ニナナだと100キロ超えになってしまうので。

 

公園の土産物屋はアラスカンアクセサリーとか、毛皮なんかがあった。店内の写真が撮れないのが残念。
あとアラスカは金が採れた地域なんだね?金箔の詰まった小瓶も売ってた。星の砂くらいのサイズ。

 

スタートしてすぐの道路は下り気味だったが、落石注意とスリップ注意のエリアで、自転車道も少し狭かったりして落ち着かなかった。

途中healy、ヒーリーかな?少し買い物できる地域があったけど、スタートしてから10キロそこそこなので寄らず。

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60キロほど走ってアーチ橋の掛かった川を越えると、すぐにキャンプ場に到着。

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iPhoneのカメラが結露で曇ってしまった。

ここのオフィスは土産物屋とセットで、観光バスも休憩&買い物に寄るらしく観光客が結構来ていた。
敷地内にオーナーの家があるようで、子供が遊んでいた。広い庭があっていいですな。

 

テントを張って夕飯を作っていると、どこからか黒くてデカいわんこが現れた。怖い。
どうやらウインナーの匂いにつられたようで、ジッとこちらを見て待っている。奪おうとはしないので躾はちゃんとしているようだ。
ちょうど良くオーナーが見えたので、「この子あなたの犬?」と聞いたらやはりそうだったらしく、「食べ物取られてないか?」と言って連れて行ってくれた。

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別の場所で撮った写真だけど、犬種はこれ。

 

ここは有料のシャワー&ランドリーと、お土産、ちょっとした食べ物飲み物も売っているので助かる場所。


珍しく無料のコーヒーもあったので、ちゃんと買い物してから2杯頂いた。
アラスカ料理の本があったのでちょっとだけ立ち読み。エビやサーモン、トナカイ?の肉などのレシピが多くてちょっと作れそうにない。

 

夜トイレに行くと、おじさん3人組がシャワールームに入って行く所を見た。
ここのシャワールーム、3ドルで10分お湯が出るタイプなので、ケチりたい気持ちはわかるけどトイレの個室くらいのスペースしかなかったはず…
がんばれ。

11日目 デナリ州立公園へ

小雨である。海外に行っても天気予報というやつは…山の近くなので仕方ないか。
さすがに3泊はまずいので、少し止んだタイミングで出発。

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デナリへ向かう道。初めはなかなかの登り調子。
近くの山はなんだか崩れやすそうな表面をしている。

 

途中荷物がガタついたので直していると、後ろから自転車旅行者が。昨日の夜にキャンプ場に来ていた彼だ。話はしていなかったけど。
進行方向が同じなので、一緒に行かないかと言ってくれたのだが、互いのペースがだいぶ違うので、せっかくだけどお断りした。グッドラック。

 

朝の小雨はひとまず止んでくれたようだ。日は差さないけど安心して進める。

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時々振り返る。結構登って来たもんだ。


道中パークビレッジ(宿・飲食店とか)があったが、お高い雰囲気だったのでスルー。パッと見た感じ補給だけ、というのができる雰囲気でもなかった。

 

アップダウンを繰り返し、公園まで1キロ程の所から長い下りに。そのまま入り口まで着いてしまった。がんばって登って来た甲斐があった!
デナリ州立公園に到着!

 

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土産物屋の並び

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こちらはお高いホテル

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山の上にもホテルが。

 

めっちゃリゾート地じゃないか。ニセコ、登別、箱根をごっちゃにしたような感じ。温泉はない。


天気が微妙なので、ちょっと奮発してモーテルでも泊まってみるかと思い1軒のぞいてみると$100だそうで。いちまんえん?
これまで途中にあったモーテルは40~50だったぞ、リゾートめ!と思いながら退散。おとなしくテントサイトへ。

 

キャンプ場のオフィスへ行くと、今日はキャンプ場は一杯(車両無し&テントのみは要相談)との貼り紙が。全部理解するまでちょっと焦った。
オフィスにコンビニも付いていたので飲み物とおやつを買う。走行中に飴が欲しいなと思ったのだけど、ソフトキャンディまでしか無い。なんで?
仕方なく触ってみて一番硬めのキャラメルクリームの飴を買った。

 

ここのキャンプ場はトイレの横に洗い場、水飲み場があったので、水の確保もできた。しばらく水を買ってないな。

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貰ったリンゴがちょっと潰れて傷みそうだったので、キャラメルソテーにした。洗い場があるから焦がしても平気なのだ。

8日目〜キャンプ地

8日目-byers lake キャンプ場から
最高な時間の場所でも長居はできない。再度水を汲んで出発。良いところだった。

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さて、次のキャンプ場はキャントウェルの村までないのだけど、地図で102キロあるんですよね…
まだ無理。足とかフォーム、何より精神がまだできてない。
ので、途中にある鉄道駅にでも野宿させてもらおうと思い進む。

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夕方になり、予定の駅の通りに入ると、まさかの関係者以外立ち入り禁止。
しかし進んだ所で休める場所も無さそうなので、近くの隠れられそうな所でコソコソと野宿。

後から思えば、アラスカ野宿は命に関わるし、丸腰の旅行者なんだから入って交渉すればよかったな…

 

 

9日目 鉄道駅hurricane付近から
駅の職員に見つかるとまずいと思い、4時半にアラームをセットして起床。
荷物をまとめて元の道路まで戻るが、めちゃくちゃ寒い。10℃ないぞ。
おまけにちょっと暗すぎるので、少し日が出るまで朝食代わりににナッツを食べつつ待機。
ちょっと体も震えるので、早めのパブロンもしておいた。

結局6時半位で良い感じの明るさ、暖かさになってきたので出発。今日はキャントウェル、久々の町だ。(村扱いだけど)

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だってワシラからこんなに来たのだ。早く着いて休みたい。補給したい。

昨日の寝床から少し進むと、結構な下りに入った。峠を越えた感がある。
結構北上したし標高も上がり気味だったしな、なんて考えながら走っていると、周りの森の木がまばらになり、草原?平野?といった感じの風景が広がってきた。

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ここまでの風景(代表)

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ロードオブザリングとか、時のオカリナなんかを思い出す。馬に乗って駆けてみたい衝動にかられる。
これまでと違う景色にテンション上がりながらの走行。色々写真を撮りながら走っていたのだけど、ちょっと雲行きが怪しくなってきた…

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不思議な雲、ああいうのはどう読むのやら…

なんとか降り出す前にキャントウェルに到着。
ガソリンスタンドに大きめのコンビニ、車の整備場に後はキャンプ場、ロッジ。くらい…?
民家が見当たらないんだけど…離れた所にあるのか?

先にコンビニで補給してからキャンプ場に行こう、と決めて、コンビニへ向かうと自転車旅人の姿が。
近付いて見ると4人家族のようだ。アジア系だ。
お互いハローと言ってから、「「もしかして、日本人ですか?」」ハモる。
初の日本人と遭遇!彼らはヒッチハイク中だったのでちょこちょことお話し。子供たちが疲れてしまったけど、スケジュール的に今日中にデナリに行かないといけないらしい。
装備や佇まいが旅慣れているように見えた。きっとベテラン。
色々聞いてみたかったけど、一緒にいると集団に見えてヒッチハイクの邪魔になりそうなので、そこそこにお別れ。子供たちが飴をくれた。ありがとう。

さて、気持ちを切り替えて買い物。
大きいけどやはりコンビニ。食材はあんまり多くない。とりあえずチーズとウインナー、玉ねぎを取り、あとはお菓子、携行食を補充。
お土産も置いてあり、2ドル弱のピンバッジを見つけたので買ってしまった。国ごとに集めてみようかな。なんて

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買い物を終えてキャンプ場へ。
ここでやっとシャワーを浴びることができた!幸せ、浴びる前と顔が違う気さえする。
服も洗濯してリフレッシュ。

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いろんな所から人が来ているようで。

 

 

10日目
朝から雨が結構降っていたため、連泊することに。だって次の場所はデナリだし、晴れた日に臨みたい。がんばりたくない。
雨の日に走った所って、「辛い道」、良くて「がんばった道」って記憶になる。「いい景色」とか楽しい道にはならないのだ。

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のんびりとは言え、毎日走っていたので、ここでちょっと足休めということで。
自転車を雨の当たらない所に動かし、整備。
と言ってもネジの締め直し、ブレーキの調整、チェーン周りの掃除をじっくりやる程度なのだけど。

リアキャリアのネジが一番緩みやすい。荷物のほとんどを支えてくれているからね。ただパニア?バッグと相性が悪いので、どこかでホームセンターでも寄ってなんとかしたい。

アラスカの道路は、路面はなかなか良いほうだと思う、しかし砂利が多い。ので、放っとくとチェーンが砂利まみれになってしまう。
最初に寄った自転車屋で、間違ってディグリーザーの液を買ってしまったが、スプレータイプじゃなくても意外と使えている。
ブラシと布に垂らして使えば結構綺麗になる。

整備もそこまで時間を使うわけでもなく、後は今後のルートを見たりとか、寝て過ごしていた。

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たまにはご飯の写真なんかも

6日目〜キャンプ地

6日目 caswell creek キャンプ場から

地名を英語で書いている時は発音がわからない時である。たぶんキャスウェル?

朝起きて川へ水汲みと顔を洗いに行くと、正面に虹が出ていた。携帯は電池切れていたので独り占めだ。

幸先いいねえ、と一人呟く。

まだまだ長距離走る足と精神ができていないので、この日も40キロほど先、トラッパークリークまででストップ。

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道中綺麗な水飲み場が。車の人達も結構汲みに訪れていた。

 

トラッパークリーク、写真撮らなかったな…

ガソリンスタンドのコンビニに、宿泊施設、RVパーク(キャンプ場)が併設、といった場所。

宿泊者用のシャワー、ランドリーがあり、嬉々として向かったのだけど、シャワーは全て「故障中」だった。くそう。

とりあえず洗濯だ、久々の洗濯機!

乾燥機が結構好きなのだ。ちゃんと乾いて温かい洗濯物は気持ちがいい。

アウトドア系の服って化繊が多くて、乾燥機は「低温」とされてる物が多いけど、個人的には普通にかけてしまって平気な気がする。痛んではいるのだろうけど。

 

7日目 トラッパークリークキャンプ場から

byers lake キャンプ場でストップ。

途中デナリ、マッキンリービューポイントがあり、遠くにアラスカの山々を眺める。

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まだまだ上手く撮れない。

 

キャンプ場の名前にもあるように、湖のそばでのキャンプ。ここの水も綺麗だったので頂く。

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湖面が穏やかだと景色が反射して綺麗だった。

桟橋が少しだけ伸びていて、波に合わせて静かに揺れるのが気持ち良かったので、湖を眺めながら座って味噌汁を飲んでみた。最高。

酒呑みならビール、なシチュエーションだろう。f:id:wataru-90:20170829120923j:imagef:id:wataru-90:20170829120922j:image

いいだろう、こんな暮らし。

 

5日目-エンカウント

申し訳ないのだけど…

5日目から日記をちゃんと付けておらず、写真メインでざっくり書きたいと思います。筆無精です。

 

f:id:wataru-90:20170816022331j:image5日目の朝、5時には始発のバスが来てしまうので早々に出発。

少し走ると公園があって、朝焼けがいい感じ。

ガソリンスタンドも6時ごろに寄ったらもう開いていたので、サンドイッチを買って朝食。

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Where are you from?

 

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ワシラの先、次の町が遠いのだ。キャンプ場はいっぱいあるけど。

5日目はCastell creek fishing siteでキャンプ。

高速からキャンプ場まで、少々ダートだけど、ここは無料のキャンプ場、素晴らしい。

キャンプサイトから降りたところに川が流れていて、ここの水も綺麗だったので飲み水ゲット。f:id:wataru-90:20170816023812j:image

焚き火は前の人の。

 

そうだ、この日はクマを見たのだ。

子グマサイズでもなく、よく見る情報よりも小さい、2メートル無いくらいだったろうか。

反対車線側の森から道路の真ん中くらいまでひょこっと出てきて、こちらに気付くとすぐに逃げていってくれたが。

もしもあれでこちらに走ってきたら、ベアスプレーなんて使えただろうか…

4日目-バス停野宿

まさかの10時起床。いいんだ、日付け変わっても明るくて(周りが賑やかで)寝られなかったし、ちょっと遅くまで走れば一緒だろう。

そう言えば昨日川の水を飲んだけど、なんともないな。街から離れたとこなら心配ないかな?
水道水(アンカレッジ)はやたらと塩素臭かったけど飲めたし、なんなら買った水のほうが腹にきそうだった。高いクセに…
イーグルリバーも汲むにはちょっと濁りすぎだし、水確保問題はずっと付いて回りそうだ。

高速恐怖症、若干残ってるけど、気を取り直して再びグレンハイウェイへ!
道中道を調べると、バイクレーンが途中で切れるようで…まあ自転車道の幅は広いんだ。もう行ける。 今日こそワシラまで。

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数キロ走ってイーグルリバーの町へ。食料の補給のためスーパーマーケットへ。f:id:wataru-90:20170814142733j:image
ここまでにあったスーパーマーケット、食料品店だけなかったりしたんだよなぁ…見逃したのかもしれないけど。床屋、クリーニング、ファストフードなんかの集まったのが多いイメージ。みんなどこで食材買うんだよ!って思う。
CARRS、は食料品店だった。チェーンのようだし名前を覚えておこう。
いやー、アメリカのスーパー楽しいな!コストコにいるようだ。パッケージも派手なのが多いしサイズ感も違うし。読めないのがかえってワクワクする。しかし日本感覚だと高め。
とりあえず玉ねぎ、ウインナー、オリーブオイル、塩胡椒、コンソメを購入。


地図のバイクレーンの終わりあたりまで進むと、まだ続いていた。しかも新しい感じ。作り直しなのか、新しく作っているのか、なんにせよありがたい。f:id:wataru-90:20170814143406j:image

夕方、knikriverを越え、ワシラに到着。地図をパッと見た感じ泊まるところがない。疲れている。
ガソリンスタンドの裏にテントを張っていいか交渉するも失敗。
「近くの砂利場はホームレスに気を付けろ」と言われ、そこを越えて行くと屋根付きのバス停を発見。今日は野宿にしようか…

周りは車が通っているし、隠れてしまえば車からは一瞬しか見えない。
ホームレスの生活の跡もないし、多分平気だろう。多めに着込んでここで寝ることにする。f:id:wataru-90:20170814143305j:image